


2025年の面白いキャリアモデルな人々 -キャリアは「職歴」も「キャリアパーツ」も「頑張った」等も全部活用
2025年、面談でいちばん多かった悩みは「転職したい」ではありませんでした。
いちばん多かったのは「自分が何者か分からない」。大学生も、現役サラリーマンも、70代80代も、同じ言葉を使うんです。
まだまだ「キャリアモデル」という言葉、初めて聞く方も多いと思います。
私がやっているのは、転職の正解探しではなく、その人の「人生の材料」を整理して、次の一歩を選びやすくする仕事です。
ここでいう人生の材料とは、会社の評価だけではありません。
失敗した経験も、子育ても、介護も、地域活動も、誰にも褒められなくても続けている好きなことも——ぜんぶ含みます。
キャリアパーツとは、仕事・役割・プロジェクト・習慣・価値観など、あなたの人生の中で「シナジー(相乗効果)」を生み出すキャリアの部品のこと。
そして、複数のキャリアパーツを組み合わせて「自分の力が循環する形」にしたものがキャリアモデルです。
詳しい説明はこちら:https://careermodel.jp/media/careerparts

私のキャリアモデルは 「励ます力」×「トレンドを翻訳する力」 の2つのキャリアパーツを、品川センターという「場」で循環させています。この3つの循環を通じて、ヒトと社会の「生きる力」を開発することを目指しています。
2025年は、現役サラリーマンを中心としつつ、大学生やアスリート、さらに70代80代の元気な地域の皆さんまで、幅広いご縁をいただきました。
立場も年齢も違うのに、よく出てくる言葉は驚くほど似ています。たとえば——
1)自信が持てる「できること」が見つからない
「今の経験が通用するのか」「強みと言えるものが分からない」
2)どうやって決めたらいいか分からない
「自分で決めるのが難しい」
3)何がやりたいか分からない(要素が多すぎる)
「家族」「健康」「介護」「学び直し」「仕事」…全部が絡む
一生懸命、目の前の課題に挑戦してきた人ほど、忙しい役割の中で少し疲れてしまうことがあります。また、思うようになっていない現実に触れるほど「自分は何者なのか」が見えにくくなる。
そしてもう一つ、私がよく感じるのは、「会社の中にいる自分」と「それ以外の自分」が別になっていて、ここが同じ自分なのにあまりつながっていない人が多いことです。
ここが別々になりすぎると疲れますよね。私がよく使う図がこれです。
みなさん「なるほど」と言われます。

キャリアモデル開発で大切にしているのは、「自分だけのキャリアを、みんな持っている」ことに気づくこと。
会社で評価されたことだけがキャリアではありません。失敗も、遠回りも、家庭の役割も、続けてきた趣味も、すべてが自分を構成する要素です。それをキャリアパーツとして発見し、育て、組み合わせていく。これが面白いところです。
キャリアモデル開発では、最初に棚卸し用アンケートを書いていただきます。
それを(本人の同意の範囲で、個人情報は伏せた形で)専用のAIに入れて一緒に眺めると、本人も忘れていた思いがけない発見が起きます。「これもキャリアだと思ってよかったんですね」そう言われる瞬間が、私はすごく好きです。
棚卸のAIレポートも、泣きそうになったなんて感想をいただけたりします。これは本当に私も嬉しくなります。
キャリアモデル開発をしていると、その人の人生からしか出てこない、ユニークなパーツが見つかります。今年、特に印象に残ったキャリアパーツを紹介します。
※どんな組み合わせ(キャリアモデル)になっているのか気になってしまいますね。
ライフボーン設計士(人生を生きる骨格も鍛えて学校での骨の研究と共に育てる)
シナジーシーカー(人の強みを見つけて相乗効果を起こすことが好き)
海沿いランニング愛好家(習慣・回復・継続の力、自分が走っていた理由に気づく)
5人の子を育てるお父さん(家庭という巨大プロジェクトにエンジニア経験を活用)
初動一歩ディレクター(最初の一歩を設計して背中を押す役割が得意)
川崎市麻生区の「ひとのわ」事業から立ち上がったキャリアカフェ「よりみち」。
月に1〜2回、市民館をお借りして開催しています。
20代から80代まで、いろんな人がふらっと来て、地域の歴史、市民活動、子育て、進路のことをポロリと話して、「じゃ、またね」と帰っていく。
気楽で、でも確実に“循環”が生まれる場所が少しずつ育ってきています。お近くにお住いのみなさん、是非お待ちしております。
イベント詳細はこちらです:https://www.instagram.com/career_cafe_yorimichi/
おすすめしたいのは、いつもと違う体験を増やすことです。
いつもは話しかけない人に話しかけてみる
いつも通らない道を歩いてみる
いつもと違う場所で、短時間だけ過ごしてみる
少し変えるだけで、新しい気づきが見つかりその気づきが、キャリアパーツの芽になります。
現在、仕事旅行社で「キャリアモデル開発士になる旅」を提供しています。
いろいろな会社で働いている方のお話を伺えるのも、私の楽しみのひとつです。
このプログラムは、参加者の短期越境学習として、さまざまな仕事場を旅するように訪問し、企業研修にも利用されています。普段の職場とは違う環境に身を置くことで、
「今の自分」や「なりたい自分」のイメージが掴めた
「自分も誰かの役に立ちたい」と感じた
そんな声が出てくるのは、体験が自分の中にあったキャリアパーツを発見したり、増やしたりしてくれるからです。
仕事旅行社の旅はこちらです:https://www.shigoto-ryokou.com/detail/822
私たちは、ひとりひとりの「働き方」「暮らし」「好きなこと」「役割」をぜんぶ材料にして、あなただけの「キャリアモデル」を一緒にデザインする拠点です。
全国のセンターと連携しながら、地域・企業・個人をつなぐ「社外人事部」として機能することを目指しています。お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ:https://careermodel-shinagawa.jp/contact
この記事を読んで「棚卸アンケートでみつける自分」や「自分のキャリアパーツ、みつけたい」と思った方へ。
まずは、「最近、人に感謝されたこと」を3つ思い出してみてください。そこに、あなたのキャリアパーツの種があります。
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嶋村 ユミ
一般社団法人キャリアモデル開発センター品川代表理事/品川センター長
2023年キャリアモデル開発センター品川を創業。生まれも育ちも東京品川で、現在も品川在住。就職氷河期に商社に就職。「普通のOL」として、総務、人事、経理、秘書、営業事務などを経験した後、ひょんなことからISPへ転職。その後キャリアモデル開発に出合い、仕事=お金だけではないと知り、人生で何が大切かを見直す。総合人材サービス業を経て、「働くモヤモヤ」の解消に、地域のキャリア相談所として取り組んでいく。一緒にあなただけのキャリアモデルを作りませんか。
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